FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
H-024
固有空間法とパーティクルフィルタを用いたサーマルカメラによる湾岸領域監視
岡村健史郎・藤本 武(大島商船高専)
近年,漁港周辺において密漁や盗難などの事件が多発しており,湾岸部を対象にした移動物体の自動検出・追跡を行う監視システムが注目されている.湾岸領域における複雑な背景変動に対応できる物体領域検出法として固有空間法がある.一方,物体追跡においては頑健な物体追跡が可能なパーティクルフィルタが利用されている.本研究は,固有空間へ入力画像を投影した時に得られる射影量をシグモイド関数で変換し,パーティクルフィルタの尤度として用いることを提案する.更に,キャリブレーションを事前に行ったサーマルカメラ画像を対象に,3次元空間上にて物体の検出と追跡を行った結果から手法の有用性を示す.