FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
H-015
携帯AR型ネットワークトポロジー可視化システムにおける機器検出手法の検討
原槙稔幸・西野浩明(大分大)
ネットワークインフラを効率的に管理するためには,管理作業担当者が,ネットワークの構成を的確に把握できる仕組みが必要である.そのため我々は,ネットワーク管理者による現場での作業を効率的に支援するために,AR(Augmented Reality)によるネットワークトポロジーの可視化に関する研究を進めている.トポロジー可視化の際に重要な機能のひとつとして,作業対象のネットワーク機器に関するトポロジー情報が適切に提示できるように,管理者が注目している機器を正しく識別できなければならない.従来は,ARマーカ等の物理的な目印を機器に直接貼付することで,この機能を実現していた.本稿では,マーカ貼付の手間や構成情報の管理に要する管理者の負荷を軽減するために,無線LANの信号強度と映像情報を基に,管理者の視界にある特定の機器をマーカなどを用いずに検出する手法について提案し,その手法を導入した場合の検出精度について実験した結果を報告する.