FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
H-013
少数の画像からの物体表面の分光反射率と法線の推定
北原雅啓・岡部孝弘(九工大)
光源色の異なる複数の画像から物体表面の分光反射率を推定する分光イメージングでは,物体表面の法線が未知であるために,推定された分光反射率は画素ごとに定数倍の不定性を持つ.そこで本稿では,光源色の異なる画像を解析する分光イメージングと光源方向の異なる画像を解析する照度差ステレオを統合して,多波長・多方向光源下の画像から物体表面の分光反射率と法線の両方を推定する手法を提案する.特に,分光反射率と法線を推定するのに必要な画像の枚数を明らかにするとともに,分光反射率と法線を少数の画像から頑健に推定するために,画素値のノイズを考慮して,最適な光源の方向・色の組合せを求める手法を提案する.