FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
H-006
試射弾丸の画像類似性評価のための局所領域の寸法決定
中田英紀・藤井 周・前田俊二(広島工大)・飯塚正美・安野拓也・仁戸部勤(科学警察研)・中山 透(神奈川県警)・金子俊一・渋谷久恵(北大)
銃器事件の早期解決と、鑑定員の負担軽減を目的とした弾丸の類似性評価手法を検討した。
拳銃から発射された試射弾丸の線条痕を対象とする。弾丸はその材質や火薬の量によって線条痕に伸縮が生じる。これを許容して類似性を評価する必要がある。
線条痕強調のため、位相限定相関に基づいた位相強調手法を使用する。次に、二つの試射弾丸の画像間で、Histogram Intersection(HI)により類似性を評価する。HIは局所領域のヒストグラムを作成し、これらのヒストグラムに関する分布の一致度を求める。局所領域が小さいと誤対応が増え、大きいと対応する線条痕を抽出できないため局所領域の寸法を検討する。