FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
G-006
見かけのNoise SDを用いたCT画像のノイズ評価
今井國治・森 政樹・山元勇輝・内藤啓介・川浦稚代・藤井啓輔・池田 充(名大)・遠地志太(阪大医学部附属病院)・西本卓矢・米田和夫(名大)
一般に、CT画像上のノイズはCT値のバラツキと定義されており、Noise SD(CT値の標準偏差)と呼ばれる物理指標を用いて定量評価されている。しかし、Noise SDによる評価は、必ずしも視覚による主観評価と一致するとは限らない。例えば、現在筆者らが検討している確率共鳴の発現において、周波数帯域の異なるノイズをCT画像に付加した際、Noise SDが同じであるにも関わらず、外見上、そのノイズ強度が明らかに異なることがある。このことから、視覚と類似した評価結果を与える指標を考案することは、臨床上、有益である。そこで本研究では、見かけのノイズと言う新しい概念を導入し、これに基づくノイズ評価を実施した。