FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
F-038
画像・音声刺激から学習した近時記憶の睡眠時想起による言語シンボル概念獲得モデル
佐藤一生・荒井秀一(東京都市大)
人工知能の分野では,人間の心的活動の解明や,計算機に言語シンボル刺激の柔軟な理解能力を与えることを目的に,計算機に概念を獲得させる研究が数多く行われてきた.しかし,現在までの研究は,獲得している内容が個々の事例のような浅い知識のみであったり,知識を獲得する段階で人間が行う知覚の過程を考慮しないものであったりと,人間が事物を深く理解する際の概念獲得過程からかけ離れたものであった.そこで本研究では,脳科学の知見に基づき,睡眠時における記憶の変換過程をモデル化する.これにより遠隔記憶に相当する言語シンボル概念を生成・保持することで,人間の睡眠時の記憶の整理についての構成論的アプローチを行う.