FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
F-034
屋外広告の多目的最適化に関する研究
土斐崎龍一・佐藤寛之・坂本真樹(電通大)
本研究では,景観を損なうことによる広告の「印象」低下を招くことなく「注目」され,「記憶」できるような屋外広告の多目的最適化を行った.眼球運動測定により広告への注目度を,口頭回答により広告の記憶度を,そしてアンケート調査(7段階SD法)により広告の印象度を取得し,3目的による最適化を行った.パレート最適解から,広告への注目を重視した場合,視線高に明るめの背景色を有した広告が好ましく,広告内容の記憶を重視した場合,大きめで明るい背景色を有した広告が好ましく,広告印象の向上を重視した場合,周辺の風景に馴染む背景色を有した広告が好ましいことがわかり,掲出の目的に合わせた最適な屋外広告が示唆された.