FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
F-022
Earth Mover's Distance を用いた記事関連度計算方式における高速化手法
八尾学人・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
近年,電子化情報の増加により入手可能な情報が膨大になり必要とする情報の収集が困難になっている.従来の情報検索では検索要求と検索記事間の類似性を判断し,記事を選別している.記事間の類似性を定量的に表す技術として記事関連度計算方式がある.そしてその類似性を判断する手法としてEarth Mover’s Distance(EMD)を用いるものがある.EMDを用いることによって記事の単語間の意味的関連性を考慮して類似性を判断できるため精度は高くなっているが,問題点として計算時間が非常に長いことが挙げられる.そこで記事関連度計算方式の計算手法を検討して記事関連度計算方式のアルゴリズムの最適化を行った.その結果,精度を保ったまま高速化することができた.