FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
F-011
係り受け関係を考慮した難解な語句を平易な表現へ変換する手法の提案
財満利希・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
人間とロボットが円滑なコミュニケーションをとるためには,会話能力が必要であると考えられる.そこで新聞記事をリソースとし,その中に含まれる表現を会話テンプレートに埋め込むという方法が考えられる.しかし,新聞記事の表現と会話に用いる表現ではなじみの深さに違いがあり,難解な表現を平易な表現に変換する技術が必要となる.そこで,電子化された国語辞書から自動構築された概念ベース,語と語の関連の深さを定量的に表す関連度計算方式を使用し,1つの語を別の1語で変換する1語変換および文章で変換するN語変換を行い,また係り受け関係を考慮した変換を行う手法を提案.結果,難解な語句を平易な表現へ変換することができた.