FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
E-030
離散ガウシアンとGaborスペクトルとの時間,周波数畳み込みによる局所時空間領域での分解能変換
高木雅之・荒井秀一(東京都市大)
Gabor変換の時間,周波数分解能はトレードオフの関係にあるという問題を有する.従って,信号 を解析する際,解析対象や目的によって分解能を決める必要がある.しかし,事前に適切な分解能を定めるのは難しい.そのため,一度の解析では,解析要求を満たせずに異なる分解能で再解析を行うことが多い.しかし,再解析が必要なのは,スペクトル全体の一部分である.そこで,再解析をせずに,分解能を変換する手法を提案する.
提案手法は,予め算出したGaborスペクトルに対し局所的にGauss関数を畳み込むことで,局所時空間領域での分解能変換を行う.
提案手法は,再解析に対して計算量を最大1/10以下まで削減することができる.