
抄録
E-021
常識的大きさ判断システムにおける大きさの曖昧性を表現可能な未知語処理手法
◎竹中 愼・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
我々は会話において常識的な「大きさ判断」を行っている.例えば,「大人でもこの寝袋に入れますか?」という発言に対して,我々は「大人と寝袋」の大きさを判断することで回答を行う.ゆえに,人とロボットが円滑にコミュニケーションを行う場合においても,同様の判断がロボットに必要であると考えられる.これまでも,大きさ判断を行うシステムが提案されているが,未知語を処理するにあたって,その大きさが一意に決定されてしまうという問題があった.そこで本稿では,シソーラスの利用法を検討することで,大きさの曖昧性を表現可能な未知語処理を提案した.