抄録

◎塩井隆円・波多野賢治（同志社大）

現在データ管理に利用されているデータベースは，主に行指向型データ格納方式と列指向型データ格納方式を採用している．しかし，高頻度に大量・複雑なデータが蓄積する一方で，構造化データを短時間で集計するビッグデータ解析の要求を満たすためには，問合せ言語を用いてこれら二つのデータ格納方式をハイブリッドに運用する必要がある．そこで本稿では，列指向型データ格納方式の機能を採用するRDBMSにおいて，それぞれのデータ格納方式に効率良くアクセスするために問合せ言語の述語に着目するストレージの選択法を提案し，問合せ処理の最適化を行った．