FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
D-035
スケールアップ指向のインメモリデータベースエンジン開発
礒田有哉・友田 敦・牛嶋一智・田中 剛・上村哲也・花井知広・青木英郎・山本祐介(日立)
近年,ハードウェア技術の進歩により,CPUのコア数増加やメモリの大規模化が進んでいる.DBMSにおいては,メモリの大規模化によりOLTP処理のデータセットをメモリに配置することが可能となった.また,CPUのマルチコア化に対応するためにもDBMSのアーキテクチャの見直しは不可避である.本報告では,スケールアップ指向のインメモリDBMSであるMPDBの提案および開発を実施した.MPDBでは,メモリの最適配置,ロックフリーな整合性制御,並列ログ方式,投機実行方式により,80 CPUコアまでのSMP構成で85%以上のスケーラビリティを維持できることを確認した.