抄録

◎上野祐聖・神田峻介・泓田正雄・森田和宏・青江順一（徳島大）

トライを実現するデータ構造の一つとして，ダブル配列が提案されている．ダブル配列は検索の高速性とコンパクト性を併せ持ち，トライにおける節の遷移をO(1)で実現する．また，トライにおいて，多くの単語で共有されている節を優先的に辿り高速に検索する手法として，Centroid Path Decomposition（CPD）が提案されている． 本論文ではCPDをダブル配列に適用することで，より高速な検索を実現するデータ構造を提案する．また，実験により有効性を確認する．