FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
D-006
料理知識の自動抽出による料理概念ベースの構築
岡田篤典・芋野美紗子・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
料理を作る人は,食べる人の嗜好などを考慮して料理を決定する.しかし,特定の材料や同じ種類の材料を使用しているだけでは嗜好を考慮しているとは言い難い.そのため,材料や料理に対して意味を定義することで総合的に嗜好を判断する必要があると考えられる.料理概念ベースは,料理に対する知識を自動抽出して構築する知識ベースである.料理と材料は使用する材料や使われている料理など,互いの料理知識により意味定義している.料理概念ベースを用いることで,嗜好と料理との関連の強さを定量的に表現することを目指す.本稿では料理概念ベースを構築し,料理提案の結果から嗜好を考慮した料理概念ベースの有用性を示す.