FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
C-021
適応的消失訂正符号化とデータ圧縮によるディスクアレイの修復バンド幅の削減
長谷川雄大・金子晴彦(東工大)
大容量のストレージシステムにおいて信頼性向上は重要な課題である.二重故障から回復可能なディスクアレイとしてRAID6が利用されているが,RAID6はディスク故障からの修復の際の読み出しデータ量が多いという問題点がある.本稿では,可逆データ圧縮とディスクの未使用領域を用いることにより,RAID6と比較して故障修復の際の読み出しデータ量を低減する手法を提案する.シミュレーションによる評価を行い,単一故障からの回復に必要な非故障ディスクからのデータ読み出し量を,RAID-6と比較して約1/4に削減できることを示した.