FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
C-005
スレッドレベル並列投機実行のためのデータ値予測機構
小路勇気・布目 淳・平田博章・柴山 潔(京都工繊大)
我々は,プログラムから粒度の粗い並列性を抽出し,スレッドとして投機的に並列実行を行うマルチプロセッサシステムを開発中である.スレッドレベル並列性を抽出するためには,スレッド間の依存関係によるハザードを回避しなければならない.本稿では,メモリ上のデータに対して動的に依存関係の解析を行い,特にフロー依存によるハザードを回避するためのデータ値予測機構を提案する.シミュレーションにより,スレッド間の依存関係を調査した結果,データ値予測がハザードの回避に大きな効果が期待できることを確認した.