FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
C-002
拠点間高可用ストレージを実現するデータ二重化方式
長尾 尚・斎藤秀雄・川口智大(日立)
基幹業務では、被災時の業務継続のために拠点間でのストレージ高可用化機能を用いて、情報システムを冗長化する。各拠点のストレージは、どちらか一方がデータ更新要求を受領した際には、他方にも更新データを送信して両方の整合性を維持して更新することで、データを二重化する。このような機能を利用した場合、通信遅延が情報システムの性能低下を引き起こす。通信遅延は送信データ量に比例して大きくなるため、送信データ量の削減が重要となる。本稿では、特定データパタンの繰返し書込みといった更新データ量が大きくなりがちな要求に対して送信データ量を小さくし、かつ両ストレージのデータ整合性を維持するデータ二重化方式を提案する。