抄録

◎坂下悠貴・工藤晋太郎・揚妻匡邦（日立）

汎用ハードウェアを用いて高性能ストレージを実現する技術が求められている。ストレージを高性能化する手段の1つにキャッシュメモリがあり、複数ノード間でキャッシュを共有する事で大容量化が可能となる。しかし、汎用ハードウェアを用いた複数のノードをNon Transparent Bridgeで接続して、キャッシュメモリを共有する場合、他ノードのメモリ参照時の性能、情報の一貫性保証などに課題がある事が分かった。本稿では、前述の課題に対して複数の解決策を示し、性能とコストの観点でこれらを評価した上で、要件に応じた最適な方式を提案する。