FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
B-019
仮想化環境におけるゲストOSページキャッシュの監視によるホストOSページキャッシュのヒット率の向上
杉本洋輝(工学院大)・光来健一(九工大)・山口実靖(工学院大)
近年,クラウドコンピューティングの普及に伴い仮想化環境の重要性が高まっている.仮想化環境におけるI/O処理はゲストOSキャッシュ(上位キャッシュ)とホストOSキャッシュ(下位キャッシュ)の二重のキャッシュを介して行われる.このような二重キャッシュ環境ではゲストOSキャッシュとホストOSキャッシュの両キャッシュに同一のデータを重複して格納している可能性が高く,ホストOSキャッシュはゲストOSとのデータの重複により効果的に機能しない.本研究では仮想化環境のゲストOSのページキャッシュが破棄したページを用いてホストOSキャッシュヒット率を向上させる手法を紹介し試作実装において有効性を示す.