FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
B-018
システムコール発行頻度に基づくバッファキャッシュ制御法における重要度更新の遅延方式
寺岡明彦・山内利宏・谷口秀夫(岡山大)
バッファキャッシュの置き換え規則として,ファイルの情報に基づくバッファキャッシュ制御方式が提案されている.この方式は,ファイルのOPEN回数によりファイルの重要度を決定し,重要度に基づき2レベルに分割したバッファキャッシュを制御する.この方式におけるファイルの重要度を更新する契機は,ファイルが集中的にOPENされているか否かという状態を抽出し,この状態変化を捉えることで決定される.しかし,この設定法では,集中的にOPENされるファイルの重要度を上手く反映できない場合が考えらえる.そこで,本稿では重要度の更新を遅延させることによりファイルの重要度を上手く反映させる方式について述べる.