FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
B-017
無誤差演算のための最小演算精度の提案と評価
井川尚幸・古賀雅伸(九工大)
一般に数値計算では倍精度の浮動小数点型が用いられるが,丸め誤差などの影響で数学的に厳密な式が与えられても,精度の高い結果を得られるとは限らない.この問題を解決するために,多倍長演算や精度保証付き数値計算などが提案されている.
しかし,精度保証付き多倍長演算を使って問題を解く際,解を要求した精度で得るには多倍長演算の演算精度がどのくらい必要なのか分からない.
本研究では多倍長演算において,四則演算結果を無誤差で得るために必要な最小演算精度を導出する手法を提案・評価する.