FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
B-014
結合ソフトウェアppOpen-MATH/MPの性能評価と最適化
荒川 隆・井上孝洋(海洋研究開発機構)・松本正晴・佐藤正樹(東大)
現代の計算科学における各分野のシミュレーションプログラムは大規模化・複雑化の一途を辿っており、気候シミュレーションのような複雑系のシミュレーションでは、個々の現象を表現する複数のコンポーネントモデルを結合して計算を実行することも一般的になっている。従って、これらのコンポーネント間で情報を交換するために、格子系や時空間スケール、領域分割手法等の相違を吸収し、適切な変換や通信を行うためのソフトウェア(カップラ)が重要になってくる。このような背景に基づき、結合ソフトウェアppOpen-MATH/MPの開発計画が進捗中である。本大会ではppOpen-MATH/MPの性能評価と最適化について、特に初期化部分に焦点を絞り報告する。