FIT2015第14回情報科学技術フォーラム 開催日:2015年9月15日(火)~17日(木) 会場:愛媛大学城北キャンパス
抄録
A-008
内部3連結グラフの外7角格子凸描画
三浦一之(福島大)
平面グラフGの凸描画においては,全ての辺は交差しない直線分で描かれ,全ての面は凸多角形で描かれる.Gの凸描画で,各点が整数座標を持ち,外面がk角形であるものを外k角格子凸描画という.nGの点数としよう.Gの3連結成分分解木T(G)の葉の数kが6以下ならば,Gnの多項式の大きさの整数格子内に外k角格子凸描画できることが知られている.
本論文では,T(G)の葉が7枚のとき,内部3連結グラフGがある条件を満足するならば,Gは6n×2n2の大きさの整数格子内に外7角格子凸描画できることを証明すると共に,そのような描画を求める線形時間アルゴリズムを与える.