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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム HOME 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
FIT2014 船井業績賞受賞記念講演  
 
日本を離れて研究をするために
辻井 潤一(マイクロソフトリサーチアジア 首席研究員)
9月4日(木)14:00-15:15
第1イベント会場(3A棟 2F 3A204)
【講演概要】 フランスで1年、英国で7年、中国で3年と日本以外で研究を進める経験をしてきました。また、英国から帰国後も、マンチェスター大学の国立テキストマイニングセンターの設立にかかわり、2005年からは7年間、東大との併任でそのセンター長も務めました。研究分野も自然言語処理という、地域性の強い研究分野でしたから、日本と海外で研究を行うことの差を切実に感じてきました。現在の所属は、マイクロソフト研究所で、大学と企業の研究のあり方の差も感じています。立場、年齢、地域、大学と企業、個々の研究グループの特殊性など、さまざまな要因があり、「日本」との対比で「海外」と一般化することは出来ないと思っていますが、この講演では、個人的な経験の集積で感じていることを話せたら、と思います。

【略歴】 1949年生まれ、京都大学大学院修士課程修了後、同大学助手、助教授を経て、1988年英国マンチェスター大学(UMIST)教授、1995年東京大学教授。2011年東京大学退職、マイクロソフト研究所首席研究員で現在に至る。この間、フランスCNRS招聘上級研究員(1981年)、マンチェスター大学教授を併任(2005年-2011年)。