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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム HOME 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
イベント企画
大学発ベンチャーの現在:東大・情報理工学系研究科を起点として
9月3日(水) 13:00-15:00
第1イベント会場(3A棟2F 3A204)
【セッション概要】 国家としての持続的な発展には、イノベーションによる新たな事業の創出が不可欠である。特に先端技術を核とする大学発ベンチャーへの期待は大きい。本パネルセッションでは、東京大学情報理工学系研究科に縁のある企業関係者を招き、情報通信産業を取り巻く新技術、そして新たなビジネス創出に向けた現状と課題をご講演いただき、産と学、そして学会のあり方についてパネル討論を行う。
司会:浅見 徹(東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 教授)
【略歴】 1974年京大・工・電子卒業、1976年同大大学院修士課程修了。同年国際電信電話株式会社(KDDI)に入社。UNIX通信、ネットワーク障害診断、xDSLの実証実験等に従事。博士(情報理工学)。2001年㈱KDDI研究所代表取締役所長。2006年4月東大・大学院情報理工学系研究科教授。現在に至る。1997年度前島賞。IEEE、電子情報通信学会各会員。電子情報通信学会フェロー。
13:00-13:05 東京大学大学院情報理工学系研究科の紹介
浅見 徹(東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 教授)
【概要】 2001年4月に設立された東京大学大学院情報理工学系研究科は、基礎領域の深化と基盤の広範な充実を図り、旧来の学問領域の枠を越えて新しい考え方や科学技術を産み出して産業を先導することを目指している。このため、産業界と連携して教育を行う連携講座等により、教育・研究の成果を社会へ還元することのできる開かれた研究科をめざしている。ここでは、簡単な研究紹介を含め、研究科の概要を紹介する。
【略歴】 1974年京大・工・電子卒業、1976年同大大学院修士課程修了。同年国際電信電話株式会社(KDDI)に入社。UNIX通信、ネットワーク障害診断、xDSLの実証実験等に従事。博士(情報理工学)。2001年㈱KDDI研究所代表取締役所長。2006年4月東大・大学院情報理工学系研究科教授。現在に至る。1997年度前島賞。IEEE、電子情報通信学会各会員。電子情報通信学会フェロー。
13:05-13:20 講演-1 銀ナノインクによる電子回路のラピッドプロトタイピングとそのマーケット
川原 圭博(東京大学 准教授 / AgIC Inc.)
【概要】 熱焼成が不要な銀ナノインクを用いて電子回路を紙の上に即座に作ることができます。ナノサイズの粒子を含むインクはインクジェットプリンタとの相性も良く、3Dプリンタやレーザ加工機に次ぐ第三のラピッドプロトタイピングツールとして期待できます。
【略歴】 2005年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2005年同助手。2013年より同准教授。ジョージア工科大学客員研究員およびMIT Media Lab客員教員。
13:20-13:35 講演-2 ビッグデータ処理技術の進化とエッジヘビーコンピューティング
西川  徹(株式会社 Preferred Infrastructure 代表取締役社長 最高経営責任者)
【概要】 機械学習・情報検索技術は、多様かつ大規模なデータを処理するために重要な技術である。そして、データの価値が商業的にも広く見いだされていくにつれ、データの取得から活用までの時間をいかに短くするかということが技術的に大きなチャレンジとなっている。本講演では、機械学習・情報検索の2つの技術を融合・リアルタイム化することによって実現されるビッグデータ活用の世界を提示する。
また、データの価値を最大限に高め活用するため、クラウドにすべてのデータを集め分析するという現在のアプローチでは限界がある。我々は「エッジヘビーコンピューティング」という、自律分散的に高度な分析処理を行うコンピューティングを提唱している。エッジヘビーコンピューティングのコンセプトと、我々がどのようにエッジヘビーコンピューティングの実現を目指すか展望を紹介する。
【略歴】 2006年大学院に在学中に、ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト(ACM/ICPC)の世界大会に出場したメンバーとPFIを設立。情報検索、自然言語処理、機械学習、分散システムなどの技術を用いた製品・研究開発を行ってきた。ビジョンとして「最先端の技術を最短路で実用化する」ことを掲げ、大規模データをより深く、より速く分析する技術の実現を目指している。2007年東京大学大学院修了。IPA未踏ソフトウェア創造事業、1テーマ採択。第30回ACM/ICPC世界大会19位。2013年情報処理学会ソフトウェアジャパンアワード受賞。
13:35-13:50 講演-3 モルフォが取り組む画像処理技術とその応用
平賀 督基(株式会社モルフォ 代表取締役)
【概要】 1990年代からはじまったモバイルカメラ向けのデジタル画像処理は2000年以降急激に進歩し、今ではスマートフォンの普及に伴い欠かせない技術の一つとなっている。特に画像補正技術の進歩は著しく、スマートフォンのカメラはコンパクトデジタルカメラの画質に匹敵するまでになっている。2004年に創業したモルフォは、そうしたモバイルイメージングの技術開発で常に先端を走り、世界的に認められつつあるベンチャー企業である。近年はイメージセンサーの高画素化やCPU・GPUのハードウェアの進化もあり、画像補正技術のみならず、コンピュテーショナルフォトグラフィや画像認識技術にも取り組んでおり、それら技術の紹介を通してモバイルイメージングの最新の動向を述べる。
【略歴】 株式会社モルフォ代表取締役社長。1974年東京都生まれ。1997年に東京大学理学部情報科学科を卒業。2002年、東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻(博士課程)修了。博士(理学)。2004年5月、画像処理技術の研究開発や製品開発を行う株式会社モルフォを設立。モルフォの画像処理ソフトウェアは2006年6月にNEC製携帯電話端末に搭載されたのを皮切りに、国内外の携帯電話端末メーカーに幅広く採用されている。2011年7月、モルフォは東京証券取引所マザーズ市場に上場。
13:50-14:05 講演-4 日本を変えるオンライン英会話サービス
中村 岳(株式会社レアジョブ 代表取締役副社長 最高執行責任者)
【概要】 日本人は英語を話せる人が少ない。それは英語を話す機会が圧倒的に少ないからではないだろうか。それならば、英語を大量に話せる機会をつくれば、日本人の英語力は飛躍的に伸びるのではないだろうか。そんな思いから、2007年に株式会社レアジョブを設立し、Skypeを利用したオンライン英会話サービスをスタートさせた。25分129円~と安いから続けられる、フィリピンにいる講師陣と楽しくレッスンできるから続けられる、そんなサービスによって会員数は増えていき、累積会員数は23万人を突破している。レアジョブ英会話によって日本人1,000万人を英語が話せるようにして、日本を変える。ここまでの経緯、想い、今後について講演する。
【略歴】 2005年東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻修了。NTTドコモ研究所を経て、2007年中学高校の同級生とともに株式会社レアジョブを設立。「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」をミッションに、Skypeを利用したオンライン英会話事業を行う。2014年東証マザーズ上場。
14:05-15:00 パネル討論 大学発ベンチャー:選択肢としての起業へ
パネリスト:浅見 徹(東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 教授)
【略歴】 1974年京大・工・電子卒業、1976年同大大学院修士課程修了。同年国際電信電話株式会社(KDDI)に入社。UNIX通信、ネットワーク障害診断、xDSLの実証実験等に従事。博士(情報理工学)。2001年㈱KDDI研究所代表取締役所長。2006年4月東大・大学院情報理工学系研究科教授。現在に至る。1997年度前島賞。IEEE、電子情報通信学会各会員。電子情報通信学会フェロー。
パネリスト:川原 圭博(東京大学 准教授 / AgIC Inc.)
【略歴】 2005年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2005年同助手。2013年より同准教授。ジョージア工科大学客員研究員およびMIT Media Lab客員教員。
パネリスト:西川  徹(株式会社 Preferred Infrastructure 代表取締役社長 最高経営責任者)
【略歴】 2006年大学院に在学中に、ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト(ACM/ICPC)の世界大会に出場したメンバーとPFIを設立。情報検索、自然言語処理、機械学習、分散システムなどの技術を用いた製品・研究開発を行ってきた。ビジョンとして「最先端の技術を最短路で実用化する」ことを掲げ、大規模データをより深く、より速く分析する技術の実現を目指している。2007年東京大学大学院修了。IPA未踏ソフトウェア創造事業、1テーマ採択。第30回ACM/ICPC世界大会19位。2013年情報処理学会ソフトウェアジャパンアワード受賞。
パネリスト:平賀 督基(株式会社モルフォ 代表取締役)
【略歴】 株式会社モルフォ代表取締役社長。1974年東京都生まれ。1997年に東京大学理学部情報科学科を卒業。2002年、東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻(博士課程)修了。博士(理学)。2004年5月、画像処理技術の研究開発や製品開発を行う株式会社モルフォを設立。モルフォの画像処理ソフトウェアは2006年6月にNEC製携帯電話端末に搭載されたのを皮切りに、国内外の携帯電話端末メーカーに幅広く採用されている。2011年7月、モルフォは東京証券取引所マザーズ市場に上場。
パネリスト:中村 岳(株式会社レアジョブ 代表取締役副社長 最高執行責任者)
【略歴】 2005年東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻修了。NTTドコモ研究所を経て、2007年中学高校の同級生とともに株式会社レアジョブを設立。「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」をミッションに、Skypeを利用したオンライン英会話事業を行う。2014年東証マザーズ上場。