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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム HOME 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
イベント企画
移行工学改め引退工学 [パネルセッション]
9月3日(水) 13:00-15:00
第3イベント会場(3A棟4F 3A403)
【セッション概要】 IT全般の問題として、「既存の技術に問題がある場合に、新しい技術を普及させて古い技術を捨て去る」ということを如何にして実現させるか、があります。そして、この既存技術の抱える問題がセキュリティ上の課題である場合には、この問題を解決できないと安全の維持が難しくなるということになります。
暗号技術はその典型例ですが、近年になってこれが話題・問題となっているのは、暗号技術もITも社会基盤化が進んでいて、昔ほど簡単には解決できなくなっているという事情が考えられます。技術の移行に加えて安全性を確保するには、古い技術を市場の外へ追いやるためにどうすればよいか、ということに取り組む必要があります。
本企画では、これを引退工学と命名し、これに必要な要素技術、知識体系などについて会場の皆様も含めて議論を交わしたいと思います。
司会:島岡 政基(セコム株式会社 IS研究所 暗号・認証基盤グループ 主務研究員)
【略歴】 1998年セコム株式会社入社。情報系関連会社を経て2004年よりセコム株式会社IS研究所。2005~2009年まで国立情報学研究所特任准教授(後に客員)を兼務。ネットワークセキュリティやPKIを中心とした認証基盤の研究開発に従事。情報処理学会会員、コンピュータセキュリティ研究会運営委員、セキュリティ心理学とトラスト研究会運営委員、CRYPTREC運用ガイドラインWG委員など。
パネリスト:新 誠一(電気通信大学 情報理工学研究科 教授)
【略歴】 1980年東京大学大学院修士課程修了。東京大学助手。1987年工学博士(東京大学)。筑波大学、東京大学助教授を経て、2006年より現職。計測自動制御学会前会長、フェロー。制御システムセキュリティセンター理事長。計測自動制御学会論文賞武田賞、情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ文化賞など受賞。
パネリスト:小川 隆一(日本電気株式会社 クラウドシステム研究所 主幹研究員)
【略歴】 1983年東京大学理学系修士卒、同年日本電気株式会社入社。1989年-1990年メリーランド大学客員研究員。2002年よりシステムセキュリティ、情報漏洩対策の研究開発、2007年よりクラウド運用管理、システムセキュリティの国際標準化に従事(DMTF、CSA他)。現在同社クラウドシステム研究所主幹研究員。情報処理学会、電子情報通信学会、情報ネットワーク法学会会員。
パネリスト:高橋 正和(日本マイクロソフト株式会社 チーフセキュリティアドバイザー)
【略歴】 日本マイクロソフト株式会社のチーフセキュリティアドバイザーとしてセキュリティへの取り組みを日本に紹介するとともに、日本のユーザーからの要望を反映させるべく取り組んでいる。基本ソフトの開発、品質管理を経て、セキュリティコンサルティングビジネスを立ち上げ、セキュリティオペレーションセンターの構築支援などを経て、2006年に現職に就任。
パネリスト:神武 直彦(慶應義塾大学 システムデザイン・マネジメント研究科神武研究室 准教授)
【略歴】 大学院修了後、宇宙開発事業団入社。H-IIA ロケットの研究開発と打上げに従事。欧州宇宙機関(ESA)研究員を経て、宇宙航空研究開発機構主任開発員。国際宇宙ステーションや人工衛星の開発および宇宙機搭載ソフトウェアに関するアメリカ航空宇宙局、ESAとの国際連携の統括に従事。2009年度より慶應義塾大学准教授。大規模・複雑システムのデザイン、特に、人工衛星などを活用した課題解決システムのデザインとマネジメントに関する研究に従事。アジア工科大学院客員准教授。博士(政策・メディア)。情報処理学会、電子情報通信学会、日本航空宇宙学会、ACM、IEEE、AIAA、INCOSE各会員。