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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム HOME 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
イベント企画
CPS(サイバーフィジカルシステム)最前線 - 実世界のビッグデータはどのように活用されているか -
9月5日(金) 13:00-16:00
第2イベント会場(3A棟4F 3A402)
【セッション概要】 ビッグデータ活用の代表的な1つとして、実世界とITを結び付け有益な社会の実現を目指すサイバーフィジカルシステム(CPS)が注目されている。実世界でセンサ、GPS、モバイル端末から得られた人やものの行動や状態などのデータをIT空間に取り込み、IT空間で得られた有益な情報を実世界に反映し、より良いサービスやシステムが実現されてきている。本企画では、CPSは現在どのような形で実現されているか、また、実現しようとしているかのアプリケーション面と、CPSはどのような技術によって支えられているかの技術面の両面に関して、最前線のCPSの研究者らによる特別講演にて紹介する。
司会:新谷 隆彦(電気通信大学 大学院情報システム学研究科 准教授)
【略歴】 1999年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。1998年から日本学術振興会特別研究員。2000年(株)日立製作所中央研究所研究員、2009年から主任研究員。2011年電気通信大学大学院情報システム学研究科准教授。現在に至る。データマイニングに関するアルゴリズム、並列分散処理、ライフログマイニングの研究に従事。
13:00-13:40 講演-1 ICTとビッグデータを活用した、安全で快適なモビリティー社会を目指して
今井 武(本田技研工業株式会社 グローバルテレマティクス部 役員待遇参事)
【概要】 Hondaは安全で快適なモビリティー社会実現を目指し、テレマティクスサービス「インターナビ」を2002年8月に立ち上げた。2003年にはクルマ自体がセンサーになって走行データを収集し共有する事で、渋滞を避けた最適なルート探索をする交通情報システムを世界で初めて実用化した。アップロードされるプローブデータは、2014年4月現在月約3億km、その累積距離は90億kmを超えた。その膨大なデータから様々な取り組みを行ってきており、ここではその内容を解説する。
【略歴】 1976年ホンダに入社して以来、情報系・ナビゲーション領域を担当。2002年に双方向情報通信サービス「インターナビ」を立ち上げる。2012年グローバルテレマティクス部部長、役員待遇参事。2011年に車両データを活用した研究開発で自動車技術会開発技術賞受賞。自動車技術会フェロー任用。同年、東日本大震災でのインターナビの取り組み「通行実績情報マップ」でグッドデザイン大賞を受賞。2012年災害情報学会廣井賞受賞。
13:40-14:20 講演-2 社会・産業の発展に寄与する 「モバイル空間統計」
岡島 一郎(NTTドコモ 先進技術研究所 主幹研究員)
【概要】 携帯電話ネットワークのしくみを利用して作成される新たな人口統計情報である「モバイル空間統計」の特長や、プライバシー保護の仕組み、応用事例などを紹介する。
【略歴】 1991年NTT入社。NTTドコモの前身である移動体通信事業部に配属となり、以降、NTTドコモにおいてモバイルデータ通信サービスやモバイル空間統計などの研究開発に従事するとともに、ドコモキャピタルにおいて米国でのベンチャー投資を経験する。
14:20-15:00 講演-3 人流・交通流ビッグデータを活用した次世代都市経営について
森岡 道雄((株)日立製作所 情報・通信システム社 スマート情報システム統括本部 担当部長)
【概要】 次世代都市いわゆるスマートシティでは、交通・防災など社会インフラの最適化や効率的な都市経営が求められている。次世代都市経営を実現するために、時々刻々と変化する都市の『人の流れ』『交通の流れ』を把握・蓄積し、街づくりに活用することが求められています。本プレゼンでは、スマートフォンやレーザセンサを活用した人流・交通流ビッグデータの可能性に関して紹介します。スマートフォン・プローブでは、内臓された各種センサーデータを収集するプローブシステムを用いて、保有者が利用した交通機関を推定するシステムを実証した結果を紹介します。また、レーザセンサを用いて屋内の『人の流れ』を把握・分析するシステムに実証に関しても紹介いたします。  【講演資料はこちら】
【略歴】 1959年生まれ、山口県出身。1984年九州大学大学院工学研究科修士課程卒業、1991年北米カーネギーメロン大学客員研究員、2005年九州大学大学院情報工学専攻博士課程修了、2007年から日立製作所 情報・通信システム社でスマートシティ新事業開拓に従事。
15:00-16:00 パネル討論 実世界のビッグデータの活用であるCPSに求められる技術と今後の課題
司会:木俵 豊(独立行政法人 情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所 研究所長)
【略歴】 1965年神戸市生まれ。1990年3月神戸大学自然科学研究科計測工学専攻修了、同年(株)神戸製鋼所入社、1999年3月神戸大学自然科学研究科情報メディア科学専攻博士後期課程修了(工学博士)、2001年4月より(独)通信総合研究所(現(独)情報通信研究機構)所属、2011年4月より同機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所長。第54回情報処理学会全国大会優秀賞、第56回前島賞、第43回市村学術貢献賞、第11回ドコモ・モバイル・サイエンス賞(奨励賞)。
パネリスト:今井 武(本田技研工業株式会社 グローバルテレマティクス部 役員待遇参事)
【略歴】 1976年ホンダに入社して以来、情報系・ナビゲーション領域を担当。2002年に双方向情報通信サービス「インターナビ」を立ち上げる。2012年グローバルテレマティクス部部長、役員待遇参事。2011年に車両データを活用した研究開発で自動車技術会開発技術賞受賞。自動車技術会フェロー任用。同年、東日本大震災でのインターナビの取り組み「通行実績情報マップ」でグッドデザイン大賞を受賞。2012年災害情報学会廣井賞受賞。
パネリスト:岡島 一郎(NTTドコモ 先進技術研究所 主幹研究員)
【略歴】 1991年NTT入社。NTTドコモの前身である移動体通信事業部に配属となり、以降、NTTドコモにおいてモバイルデータ通信サービスやモバイル空間統計などの研究開発に従事するとともに、ドコモキャピタルにおいて米国でのベンチャー投資を経験する。
パネリスト:森岡 道雄((株)日立製作所 情報・通信システム社 スマート情報システム統括本部 担当部長)
【略歴】 1959年生まれ、山口県出身。1984年九州大学大学院工学研究科修士課程卒業、1991年北米カーネギーメロン大学客員研究員、2005年九州大学大学院情報工学専攻博士課程修了、2007年から日立製作所 情報・通信システム社でスマートシティ新事業開拓に従事。
パネリスト:是津 耕司(独立行政法人 情報通信研究機構 ユニバーサルコミュニケーション研究所 情報利活用基盤研究室 室長)
【略歴】 1992年東京工業大学工学部情報工学科卒業。2005年京都大学大学院情報学研究科博士課程了。博士(情報学)。1992年日本IBM入社。2003年通信総合研究所入所、2005年情報通信研究機構研究員を経て、2011年より同ユニバーサルコミュニケーション研究所情報利活用基盤研究室室長、現在に至る。京都大学連携准教授(2008-2012)。キール大学コンピュータ科学研究所招聘研究員(2009)。新世代ネットワーク推進フォーラムSWG主査(2009-2010)。電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 副委員長(2011)。データベース、情報検索、ソフトウェア工学の研究に従事。