
抄録
RL-002
IEEE802.11干渉下におけるIEEE802.15.4のAckとLQIを用いた動的バックオフ制御方式の検討
◎村上厚介・小林秀幸(仙台高専)
IEEE802.15.4の普及に伴い,同一周波数帯を使用するIEEE802.11との競合が問題になることが予想される.通信が競合すると,送信電力の低いIEEE802.15.4のパケットはIEEE802.11より干渉を受けて通信が阻害される.IEEE802.15.4ではデータを送信する前にランダムな待ち時間を設けることにより干渉を回避している.しかし,標準のIEEE802.15.4では待ち時間を決定する指数の最小値を固定的に用いるため,IEEE802.11の干渉による伝搬路状況の変化に対応することが出来ない.本研究では,その指数をAckとLQIを用いて伝搬路状況に応じて動的に変更させる事により干渉を回避する手法を提案し,IEEE802.11干渉下で実機実験を行うことにより提案手法の有効性を検証する.