
抄録
RJ-004
瞬目種類識別のための形状特徴量に関する一検討
◎松野省吾(電通大)・大山 実(電機大)・阿部清彦(関東学院大)・大井尚一(電機大)・板倉直明(電通大)
本稿では,一般的なNTSCビデオカメラを用いたストレスの少ない瞬目入力インタフェースの開発を目的とし,随意性瞬目と自発性瞬目の自動識別のための特徴量として,瞬目時面積を用いる有効性について検討する.被験者10名に対する実験を行い検討したところ,従来検討されてきた特徴量である瞬目持続時間,および瞬目時振幅に関して,随意性,および自発性の両瞬目間の差異が必ずしも有意にみられない被験者に関しても,瞬目時面積には有意差がみられることを示した.このことから,瞬目種類の自動識別において,瞬目時面積を特徴量として自動識別を行う有効性が示せた.