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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
抄録
RI-001
時間方向からの予測動きベクトル推定に基づくメニーコア向け並列動き探索手法
工藤 忍・北原正樹・清水 淳(NTT)
H.264/AVCやHEVCなどの動き補償を利用したハイブリッド映像符号化方式では,符号化処理の大部分を動き探索処理が占めている.近年,動き探索処理を高速化するアプローチとして,GPUやメニーコアといった大規模並列処理を利用する手法が検討されている.従来は,低遅延性を実現するためにフレーム内をブロック並列するアプローチが採用されている.隣接するブロックの動き情報を利用することができないことによる符号化効率の低下を抑えるために,符号化済みフレームの動きベクトルを利用する手法などが提案されているが,階層構造で予測動きベクトルの推定精度が低下するという問題がある.本稿では,対象フレームと同じ参照フレームを参照する未符号化フレームの動きベクトルに対してブロックサイズ判定を行い,適切なブロックサイズの動きベクトルのみを用いて時間方向から予測動きベクトルを推定することで,動きベクトル残差のレート歪み最適化を考慮した並列動き探索手法を提案する.評価実験により本手法の有効性を示す.