
抄録
RD-001
遷移先節点に着目したダブル配列構造による探索の高速化の提案
◎村山智也・望月久稔(大阪教育大)
高速な探索手法としてダブル配列がある.
ダブル配列構造は,探索にかかる時間計算量はキー長に依存し,データ件数に依存せず,
登録するキーの順序によってメモリ上の節点の配置が異なる.
本稿は,節点の配置が異なったダブル配列構造の探索時間に着目し,探索を高速化するダブル配列の構造を提案する.
同じキー集合を登録していても探索時間が異なる.
構造を評価する指標として遷移距離を定義し,提案する構造へ変換するアルゴリズムを示す.
提案する構造への変換により探索時間を約16〜17%短縮した.