抄録

◎寺山充実（日立）

近年，サーバ仮想化技術が普及し，コスト削減を目的に複数サーバが少数の物理装置へ集約される傾向にある．一方，情報システムに対する需要は増大し続け，その安定稼働が重要になりつつある．しかし，仮想化環境では構成が動的に変化すること，様々な用途の仮想サーバを集約することから，サイジングの対象となるリソースレイヤが増え，従来手法では設計作業が複雑化する課題がある．本検討は，サーバ仮想化技術によるコスト削減効果と情報システムの安定稼働との両立を目的とし，情報システムのエンドツーエンドの構成制御を実現する統合運用管理技術を適用することで，従来手法に対し簡潔かつ短期間で実施できるサイジング手法を提案する．