
抄録
O-009
GISを用いた津波発生時における自動車避難経路の分析
○山本守和・登川幸生(日大)
自動車避難は徒歩避難とは異なり,道路幅員や渋滞状況によって,最寄りの避難場所であっても,避難に要する時間が長くなることが考えられる.本研究では,千葉県長生郡一宮町を研究対象地として,津波避難所及び津波一時避難場所までの避難経路について,GISを用いて分析を行った.分析では,ダイクストラ法を用いて避難場所までの最短経路を算出し,避難場所までの避難時間,避難経路を示すマップを作成した.作成したマップから,最短時間で自動車避難を完了するためには,単に直線距離で避難場所を設定するのではなく,道路網や想定される渋滞などを考慮し,避難場所を設定することが必要であることがわかった.