
抄録
L-016
オンライン手書き文字とパスワード認証を用いた複合認証方式
◎菅原 俊・六井 淳(島根大)
オンラインサイン認証は認証登録時に統計的手法を用いて個人用のテンプレートを作成することで認証精度を高めることが出来るが,運筆情報を大量に収集する事は困難である.また,オンラインサイン認証の評価法の1つである同等エラー率は,閾値を調節することで設定を行うが他人受入率と本人拒否率が相反関係にあり,同等エラー率を低減する事は困難である.
そこで,本研究ではクラスタリングと筆記文字の字種を複合した認証手法を提案し,これらの問題の解決をはかる.事前に不特定多数のユーザから収集した運筆情報をクラスタリングし,運筆情報の所属クラスタを用いる事で大量の運筆情報が不要となり,字種を複合することで同等エラー率の問題の解決をはかった.