
抄録
L-006
大規模データ収集システムにおけるDCBを用いたネットワークQoSの向上に関する研究
○山木戸啓亮・長坂康史(広島工大)
大規模高エネルギー物理学実験のデータ収集システムでは,処理効率を高めるためにEthernetを用いて並列処理を行っている.しかし,この処理は多数の機器を介しているため,各機器のネットワークI/O部のボトルネックによってバッファオーバーフローが発生し,システム処理効率の低下の原因となっている.これに対して,従来のEthernetを利用して改善することも可能であるが,PAUSEパケット等の特性によって処理効率が低下する根本的な問題は解決されていない.そこで,本研究では,データ収集システムのネットワークにDCB技術を用いることでQoSを拡張し,トラフィッククラス間の帯域保証とフローの優先度制御によって,システムの処理効率を高める方法を提案する.