抄録

◎吉田慎吾・嶋田　創・山口由紀子・高倉弘喜（名大）

通信トラフィックの増加に伴い，ネットワーク機器による使用電力量の増加が問題視されている．ネットワーク機器の電力量削減手法としてリンク速度を動的に適切なものに変更するALR(Adaptive Link Rate)が提案されている．我々は，アプリケーションの動作情報を用いることで今後の通信量に合わせた投機的なリンク速度切替えを目指す．そこで本稿では，アプリケーションが特定の通信パターンを有する環境を想定し，投機的なリンク速度切替え制御について検討を行う．リンク速度切替え時間，リンク速度による消費電力の増減を測定し，それらを基にリンク速度を切り替えることで電力量を削減する制御手法を示す．