抄録

◎石田明久・太田智也（日立）

近年、多様なクラウドを適材適所に組み合わせたシステムの採用が進んでいる。このようなシステムの障害分析では、収集手段が異なる監視データの対応づけやオートスケール等の自律的な構成変化による構成・監視データ間の対応づけが課題となる。この課題を解決するため、異種クラウド活用システムの統合監視方式を提案する。本方式では複数クラウド事業者が提供する監視APIとエージェントから収集した形式の異なる監視データをユニークなIDで管理し、さらに構成変化に応じて記録した構成データとユニークなIDで管理された監視データを時系列に対応付ける。本方式のプロトタイプを開発し、システムの障害分析を容易化できることを確認した。