
抄録
K-039
タップ課題における発達障害児の特性
○中園正吾・大西俊介(福祉のまちづくり研)・小堀 聡(龍谷大)
タップ課題とは,移動するターゲットが指定枠に入ったらタップ(画面を指で軽く叩き )して停止させるというものである.被験者はターゲットの動きを予測し,自分の反応 時間を考慮してタップする.先行研究では,認知および運動機能を評価し,訓練や学習 の効果を検証することができる可能性を示した.本研究では,発達障害児に対して検査 を実施し,反応特性およびその学習過程について解析を行った.その結果,この課題が 発達障害児の評価にも有効であることが示唆された.それは単に,測定が可能であるか ということや,健常児よりも結果が劣るとかいうことだけでなく,発達障害児の個々の 特徴というものを示すことができるというものであった.