抄録

◎島吉翔太・岡村　瞬・梶原祐輔・島川博光（立命館大）

現在急速に進行している少子高齢化により独居状態の要介護高齢者の数が増加しており，介護職員は慢性的な人手不足に悩まされている．その解決手段として，高齢者の日常生活の乱れを早期発見し，生活の改善を促すことで要介護状態に陥る前に対処することを考える．本研究では，高齢者の自立度に影響すると考えられている生活行動を測定・識別して日常生活の乱れを発見する．生活行動を記録し他者に知らせてもプライバシーを侵すことがないように，本手法では横方向の輝度値のみを取得する輝度分布センサを用いて，生活行動を識別する．本研究によってプライバシーを考慮し，高齢者の日常生活の乱れを発見できる．