抄録

◎北村直也（筑波技術大）・三浦貴大（東大）・坂尻正次・大西淳児・小野　束（筑波技術大）

タッチスクリーン機器の普及に伴い，視覚障害者向けのアクセシビリティ機能の充実が進んでいる．iOSのVoiceOverやAndroidのTalkBackは日本語のローカライズも概ね済んでおり，これら機器の視覚障害者への更なる普及が見込まれる．しかし，全盲者はこのようなアクセシビリティ機能を使用しても，オブジェクトの配置によっては目的の操作が行いにくい．また，全盲者にとって使いやすい画面の設計方法についても具体化されていない．そこで本研究の目的を，全盲者が使いやすいボタン配置を明らかにすることとする．特に，ボタンが縦・横一列に一次元的に配置された場合，または縦横に二次元的に配置された場合において，ボタン数ごとの使いやすさなどについて検討する．