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FIT2014 第13回情報科学技術フォーラム 開催日:2014年9月3日(水)~5日(金) 会場:筑波大学筑波キャンパス 一般社団法人電子情報通信学会 情報・システムソサイエティ 一般社団法人電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ 一般社団法人情報処理学会 筑波大学
抄録
K-022
弱視支援を組み入れたヘッドマウントディスプレイの開発
村井保之(日本薬科大)・巽 久行(筑波技術大)・徳増眞司(神奈川工科大)・宮川正弘(筑波技術大)
弱視者の視認を支援する補助器具の開発を行っている(聴力を補う補聴器に対して視力を補う補視器と呼ぶ).一般に弱視の見え方は千差万別なので,この補助機器も補聴器と同様に,フィッティングが重要である.開発する補視器は,装着者が視認したい対象や視認させたい対象を視界映像から見つけ出し,その対象を拡大提示(視力の補償),視野に狭窄や欠損がある装着者の視点を誘導し,彼の視界内で対象を提示(視野の補償),さらには,視認しやすい状態になるように,画像の白黒反転やコントラストの変化や強調を行う(視認の補償)器具である.本報告は,このような補視器(言い換えれば,弱視者用ヘッドマウントディスプレイ)の開発を目指し,表示部である小型液晶ディスプレイ,フィッティングのためのジョイントについて検討結果,認識支援のためピクトグラムを検出するテストプログラムの試作について述べる.