抄録

○巽　久行（筑波技術大）・村井保之（日本薬科大）・関田　巌（筑波技術大）・徳増眞司（神奈川工科大）・宮川正弘（筑波技術大）

　近年，地理情報システムの発達により，誰もがパソコンや携帯端末などでオンライン地図（例えば，グーグルマップなど）を利用している。最近，タブレット型パソコンに，画面の拡大や読み上げなどのアクセシビリティ機能が充実された結果，弱視者はオンライン地図を利用できるようになったが，全盲者は未だ，旧来からの触地図に頼るのみである。本研究は，パソコンに手書き文字を入力する電子ペンの技術を利用することで，ベクトルデータ型触地図に触れている指位置を検出し，さらに，触地図とオンライン地図との間で触指位置の同期をとって情報の共有化を図ることで，全盲者でもオンライン地図の便利な機能を受けられることを目指している。