
抄録
K-005
学習者の行動履歴を用いた構成能力向上のための見守り教育
◎板戸陽子・Dinh Dong Phuong・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
プログラミング演習では各週で学ぶプログラミング知識が決まっているため、用いるべきプログラミング知識を探し組み合わせる構成能力を鍛えられない。構成能力を鍛えるためには突き放す必要があるが、学習者が何から手をつけて良いかわからなくなる危険性がある。本論文では、学習者が構成能力を鍛える課題に取り組む過程を見守り、学習者が適切に取り組めているかを判定する手法を提案する。本手法では、学習者が課題に取り組んでいる行動履歴を分析する。意欲喪失の発生に留意しつつ、用いるべきプログラミング知識に見通しがたてられているかを判別することで、学習者を突き放しすぎない見守り教育を実現する。