抄録

○長村里穂・吉村枝里子・土屋誠司・渡部広一（同志社大）

現在のロボットは与えられた仕事だけをこなすものが多い．しかし，今後は人間の生活をサポートし，人間と円滑なコミュニケーションをとれるロボットが期待される．これを実現するためには，ロボットが話し手の感情を理解し，それに見合った応答を行うことが必要となる．本研究では人とロボットのコミュニケーションの実現のために，ロボットが話し手の感情を理解した上でロボット自身の感情を生成し，さらに身体表現を適切に行う手法を提案する．既存研究では受け手の感情が定義されていない点を改良し，話し手の感情から派生する受け手の感情と動作を定義した．その結果，話し手と受け手の両感情とロボットの身体表現の適合率は7割であった．