
抄録
J-041
誤検針に影響を及ぼす要因の分析と誤検針リスク診断システムの開発
○池田利夫・野上雅史・山口繁樹(関西電力)・松井裕子(原子力安全システム研)・上田勝彦(関西電力)
関西電力においては、1日約70万枚の電力使用メーターの検針を行っている。検針人における、メーター指示数の読み間違い等の誤検針発生率は、約1.5件/10万件と非常に低い。しかしながら、誤検針は完全に撲滅するには至っておらず、さらなる誤検針撲滅に向けた取組みが必要とされている。
誤検針防止については、検針方法についての教育や、個人面談での指導など様々な施策が実施されている。これらは一定の効果を得ているものの、検針人全員に対する一律的な講習や、過去の誤検針発生内容に対する個別指導(反省)などに留まっている。
そこで今回、検針人に対するアンケート分析により、誤検針を発生させる要因(性格・業務等)を明確にし、その因果関係式を組み込んだ誤検針リスク診断システムを開発した。これにより、性格・業務面などからより適切に誤検針に対する指導を行うことが可能となる。