
抄録
J-036
対話型キャラクタエージェントを用いた高齢者向け生活行動記録
○永井洋介・林 将之・神原誠之(奈良先端大)・萩田紀博(奈良先端大/ATR知能ロボティクス研)
本研究では高齢者を対象とし,外見が変化する対話型キャラクタエージェントを用いることで簡便な食事管理を支援する.超高齢社会において,介護予防が重要とされており,それには虚弱を予防する事が重要である.予防方法の一つとしてバランスの良い食事を摂ることが挙げられる.
エージェントは食事前後にユーザへ食事について問いかけ,音声対話をすることで食事内容を記録させる.エージェントはユーザと同じ食事を摂ったものとし,その量や内容によって体格や顔色が変化する.エージェントが変化する楽しみにより,ユーザは食事記録の継続意識を高めると同時に,エージェントはユーザの自己投影と考えられるので食事行動の改善を期待できる.