
抄録
J-028
少人数会話での注視対象に関する比較分析
◎伊集院幸輝・田口恵子・山本誠一(同志社大)・馬田一郎(NICT)
情報通信技術や輸送技術の発達により,第二言語を用いたコミュニケーションを行う機会が増加している.そのため,それらの会話における相互理解をサポートすることが必要となっている.先行研究より,会話の成立には言語情報だけではなく,視線や表情などといった非言語情報が重要な役割を果たしている可能性が示唆されている.本稿では,筆者らが開発したマルチモーダルコーパスを用いて,非言語情報である視線に着目し,話者間の第二言語能力の違いと,言語間の違いから生じる特徴の違いを分析した結果について記述している.