抄録

○高橋正樹・奥田　誠・Clippingdale Simon・山内結子・苗村昌秀（NHK放送技研）

ユーザ個人に最適化された個人化サービスの実現に向けては、各人の嗜好や関心を理解する必要がある。今回、ＴＶの視聴状況を計測することで、番組内容に応じて時事刻々変化するユーザの興味・関心を自動推定するシステムを開発した。1台の奥行きセンサから得られる情報から、ユーザの顔向きと表情を推定し、得られた結果から各番組の評価値を算出する。顔向きと表情、それぞれ複数のモジュールで並列処理することで、実生活空間でも利用可能な頑健なシステムとした。家庭を模した環境で実験を行い、提案システムが視聴者の趣味・嗜好の理解に有効であることを確認した。