抄録

○若井拓哉・中平勝子・北島宗雄（長岡技科大）

本稿では，店舗に来店する顧客のニーズを適切に把握し，対応することで顧客の満足度向上を得ることを目的として，顧客の購買時の行動を分類し，購買の実態把握を試みる．購買時の行動把握手法として行動観察手法を用いる．店舗内の数か所の売場で客の購買行動をつぶさに観察する．記録には試作したポータブル記録デバイスを用いる．記録内容は客の購買時の動作（商品を手に取る，かごに入れるなど），動作時間などで，符号化してデータを保存する．行動観察結果と，それ以外に取得できるであろう客の性別・人数などの顧客要因，商品のカテゴリ・価格などの商品要因と併せて分析することで，より精度の高い購買行動の分類を行うことが可能となる．